2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Head Turner

HEAD TURNER PlasticsやMelon、Water Melon Groupといったアヴァンギャルドなユニットで活動してきたTycoon To$hこと中西俊夫(Tycoon To$h Kingdom)と、Major Forceレーベル設立の中心的メンバーのK.U.D.O.こと工藤昌之が中心となって結成されたユニット、…

Pure Like An Angel

PURE LIKE AN ANGEL 川辺ヒロシ、Bikke、渡辺俊美によるTokyo No.1 Soul Set(結成当初は、MCドラゴンも在籍していた)。本作は、1992年のファーストアルバム『Young Guys, Gifted And Slack!』の後、93年6月21日に日本コロムビア傘下Triad Zレーベルよりリ…

Starship In Worship

STARSHIP IN WOR 「渋谷系の裏番」的存在、El-Maloのデビューアルバム。bellissima!レーベルより1993年12月21日にリリースされる。「過剰な演出」の一端を感じさせる破天荒なジャケット。結果的には「ギター・ロック」という分類に落ち着いてしまったが、「…

Potential Meeting

POTENTIAL MEETING 下田法春(Programming, Samples, Keybords)と春野高広(Sax, Keybords, Programming)の二人組ユニット、Silent Poets。もともと1992年にアルバム『6 Pieces "Sense At This Moment"』でデビューしたときには5人組だった。本作はbellissima!…

Assembler!

ASSEMBLER! 日本におけるモッズ系ジャズ・ファンク〜アシッド・ジャズのバンド(そう呼ばれることを嫌っていたが)として、メディアからもいち早く注目されていたCool Spoon。U.F.O.主催のパーティなどへの出演していたことを思えば、当然の成り行きかもしれ…

Heavy Duty Vol.1

Heavy Duty vol1 1993年6月21日にリリースされた高木完のミニアルバム。あらためて言うまでもなく、高木完は東京のクラブ・シーンとともに歩んできた「生き証人」の一人だ。人種的な成立背景のない日本のヒップホップは(そして、少なからずアシッド・ジャズ…

Eyes

EYES 1993年6月16日にリリースされたOriginal Loveのサードアルバム。アシッド・ジャズ的なバンド・サウンドを、日本のポップスという舞台で体現できた稀有な作品。田島貴男(vocal, guitar)を中心に、宮田繁男(drums)、木原龍太郎(keybords)、森宣之(sa…

Scheme Supreme

scheme supreme こちらは10月1日にリリースされた先行シングル。牧歌的な「One Blue Moment (Guitar Mix)」や、竹村延和カラーが強く現われている「Pupa」(アルバム未収録)の方向性は、彼のソロ作品へ結実される。 1. Scheme Supreme 2. One Blue Moment (…

Spiritual Vibes

SPIRITUAL VIBES Toy's Factory Records傘下のbellissima!レーベルには、竹村延和率いるSpiritual VibesやEl-Maloといった『Jazz Hip Jap』出身アーティストに、Silent Poetsが設立当初ラインナップされいていた。ある意味で、日本のアシッド・ジャズを発信…

Totally Wired 10

Totally Wired 10 Acid Jazzレーベルの看板コンピレーションTotally Wiredシリーズの記念すべき10作目。とはいえ、何か特別なこともない。強いて言えば、Jon Lucienによる70年代メロウ・ソウル(ブラジリアン・フレーヴァーだが、彼自身はカリブ海出身)の名…

Totally Wired 9

Totally Wired 9 Robbie Gordonは1993年にアルバム『Still Growing』をリリースしている(未聴)。Barrie K. SharpeことSons Of Judahが精彩を欠く。使いまわしのバックトラックに、「フライトNO.23番は時間通りですか」というストレンジな日本語が挿入され…

Jazz Into The Groove

1993年9月に日本コロンビア(Triad Zというレーベル)からリリースされた日本人アーティストによるコンピレーション。当時、日本ではアシッド・ジャズのブーム、あるいは「Jazz」をキーワードとした商品戦略がピークを迎えていた。そのなかで同じように陳列…

Cool Struttin' Vol. One

ドイツにおいて、とりわけ日本のアシッド・ジャズを紹介する窓口となった99 Records。本作は、そのサブレーベルであるAmber Recordsからリリースされたコンピレーション。"International Soul Jazz"というコンセプトのもとにコンパイルされているが、どれも…

Fight

実際には、Rightrack Recordsからのインディ・リリースという形で、すでに92年にリリースされている(CD RT KOY-02)。『Full Circle』というデビューアルバムが予告されているが、94年まで待たねばならない。 1. Fight (Radio Mix) 2. Fight (Extended Club…

Fight

Noel McKoy率いる4兄弟(Junette, Cornell & Robin McKoy)によるファミリー・グループ、McKoy。Noelは14歳の頃から音楽活動をはじめ、1986年からMcKoy名義でソウルフルな方向を歩んで行ったと言う。また彼は、JTQやSnowboyなどへのヴォーカル参加によって、…

Nervous Breakdown

1. Nervous Breakdown (Wit's End Full Length Version) 2. A Song For You 3. Nervous Breakdown (Underdog's Horny Easin' Mix) 4. Nervous Breakdown (Underdog's Ruff Edit)

Dusky Sappho E.P.

全世界で5000枚限定と言われるCarleen Andersonのファースト・マキシシングル。このタイトルには二重の意味が込められている。ひとつは、彼女が育ったアメリカ南部に生息するハミング・バードの名前"Sappho"に由来する。それは、ハミング・バードのように歌…

True Spirit

True Spirit Young Disciplesのディーヴァ、Carleen Andersonのソロデビュー・アルバム。彼女の母親は、James BrownファミリーのヴォーカリストだったVicki Anderson。そして、義父Bobby ByrdもまたJ.B.ファミリーのピアノ奏者。音楽一家に育った彼女が音楽…

Funk Side Of Eight Ball

1990年頃、NYに設立されたEightballレーベルは、当初ガラージュ的なジャズ・ハウスをリリースしていた。DJ SmashのユニットJazz Not JazzやDJ Jazzy Niceが所属するGiant Stepらが在籍していたと言った方がわかりやすいか。本作は、日本のAvex傘下Jazz Not J…

Batu

Chris FranckとPatrick Forgeを中心に1992年英国Brightonで結成されたBatu。レア・グルーヴで注目されたいたブラジリアン・ミュージックを、ブラジル人ミュージシャンのBebeto De Sousaを起用しつつ、生バンドで再現=実現した嚆矢。リリースされたレーベル…

Zingalamaduni

Zingalamaduni 「文化の蜂の巣」というスワヒリ語をタイトルとするArrested Developmentのセカンドアルバム。本作では9人編成の大所帯となっている。"We Must Fight and Win"という架空のFMラジオ放送という設定。そこから推察されるように、前作よりもさら…

Brother Sister

Brother Sister 円熟味を増したThe Brand New HeaviesによるDelicious Vinylからのアルバム。本作から女声ヴォーカルN'Dea Davenportが正式なメンバーとなる。その結果、馴染みやすいファンク〜ソウル(とりわけ「Dream On Dreamer」)となっており、ファン…

For Pleasure

For Pleasure Talkin' Loudを離れ、メジャーRCA/BMGへ移籍したOmarによる通算3枚目のアルバム。「There's Nothing Like This」(1990)で彗星のごとく現れた才気溢れるUKソウル・シンガーがついにアメリカ進出といった感じが漂う。それは、Motownで活躍してい…

Born Out Of Jazz

おそらく、Dave RawlingsとPaul Mundy(Keyboards, Drums/Percussion)、そしてHerb Bros.(Horn Section)からなるJazz Vandall's。ジャケットにはリリース年も掲載されておらず、詳細はかなり不明。本作収録「Taking Liberties」(「Take Five」がソース)が19…

Lovesick

1. Lovesick featuring Marcia Johnson 2. On My Own featuring Marie Jamilla 3. A Bad Trip

Sleazeball

Hugh Brookerによる息の長いソロプロジェクト、Night Trains。彼とSimon AnnikyによるユニットHumble Soulsとは似ているようで異なるところが、ポップさと言うべきか、節操のなさと言うべきか。少なくとも本作では、ダブやUKソウル的なアシッドジャズの王道…

Inside! Vol.1

ロンドンPassion Music(現在は存在しないよう)傘下のStep 2レーベルからリリースされたコンピレーション。"celebrating the best in british soul"とあるようにUKソウルのラインナップだが、なかにはOpazやMckoyも収録されている。必ずしもアシッド・ジャ…

This Is Acid Jazz Volume Two

Vibes Alive「The Spoken Word」やToyin Agbetuによる2 Tuff「Jazz Thang」など、Original Love『Sesions』とサンプル・ソースが重なっていることは興味深い。また、DJ SmashによるJazz Not Jazz「Keep On」などUSものも増えている。 1. The Spoken Word / V…

This Is Acid Jazz Volume One

チープなジャケット・デザインが、かえって印象に残っているアシッド・ジャズのコンピレーション・シリーズ。NYのGreenwich Villageに設立されたInstinct Recordsからのリリース。実はアメリカ発なのだ。その草創期、Mobyをアメリカに紹介することで一定の成…

R U Conscious

英国アシッド・ジャズのアンダーグラウンドなシーンを支えていたインディペンデント・レーベルのひとつ、Conscious Records。メジャー化に対するカウンター的な姿勢がはっきりと示されている。曰く「レイヴァーや音楽愛好家、鑑定家、トレイン・スポッターで…