Club Classics Vol.Ⅰ〜Keep On Movin'

Keep on Movin
グラウンド・ビートとは、「"Ground"=地」を這うようなうねるリズム。1989年4月にリリースされたSoul II Soulのファーストアルバムがその嚆矢と言われる。しかし、Diana Brown & Brrie K. Sharpeの方が先、屋敷豪太が生みの親など諸説は多い。結果的にではあるが、グラミー賞最優秀R&Bグループの受賞はSoul II Soulをグラウンド・ビートのオリジンとして刻みつけてしまうほどの成功だった。したがって、英国ジャマイカ系移民であるJazzie B(本名Beresford Romeo)がレゲエのサウンド・システムを元に生み出したサウンドと言われる。言い換えれば、「UK Black」(初期Soul II Soulの歌姫Caron Wheelerソロアルバム・タイトルでもある)にそのルーツはある。それは、アメリカの黒人が生んだハウスやヒップホップと並び得るような、UKブラックのアイデンティティ音楽だったと言えるのだ。グラウンド・ビートはこの後多くのフォロワーを生むが、サンプリングによるリズム構成が取り入れやすいものであったからかも知れない。個人的にはレゲエの素養があったわけではないし、もちろん移民というマイノリティの感覚も十分には理解出来はしない。にもかかわらず、唐突に触発されたのは、その音圧とR.P.O.(Reggae Philharmonic Orchestra)によるストリングスの組み合わせの妙にあったのか。それとも「グラウンド・ビート」とメディアが名付けた言葉=ジャンルの目新しさにあったのか。
1. Keep On Movin'
2. Fairplay
3. Holdin' On (Bambelela)
4. Feeling Free (Live Rap)
5. African Dance
6. Dance
7. Feel Free
8. Happiness (Dub)
9. Back To Life (Accapella)
10. Jazzie's Groove