2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Reachin' (A New Refunation of Time and Space)

Butterfly (Ishmael Butler)とLadybug (Mary Ann Vieira)、Doodle (Craig Irving)によって90年代初頭にNYで結成されたDigable Planets。A Tribe Called Questにたとえられるようなジャズ・ヒップ・ホップ。著作権問題に敏感なアメリカゆえか、サンプリング・…

Llegó La India

1970年プエルトリコで生まれたサルサ・ディーヴァLa IndiaことLinda Belle Caballero。ちなみに、彼女はMasters At Workの"Little" Louie Vega(本作のコ・プロデューサー)と結婚する。ニューヨリカン・サルサな本作は、Acid Jazzレーベル1993年リリースの…

Unsettled Life

Unsettled Life Andy Knight (Soprano & Alto Sax, Bamboo Flutes, Harmonic Flute, Harmonica, and Toy Keybord)、Luke Hannam (Electric Bass)、Mark Townson (Conga, Talking Drum and Percussion)、Paul Keyse (Guitar)、Mike Restall (Trumpet)、Amir K…

Ulf Sandberg Quartet

The Ulf Sandberg Quartet ストックホルムを拠点として活動するジャズ・ピアニストUlf Sandberg(James Taylorにジャズ・ピアノを教えたらしい)率いるカルテット。1993年のAcid Jazzレーベル・リリースは毛色が異なる作品群が多い。その中にあって、Ulf San…

Totally Wired 8

「Peace And Love」はJanette Sewell名義となっているが、Cloud Nine。 1. Keep It Coming / K-Collective 2. Peace And Love / Janette Sewell produced by Mark Brydon 3. Blow White And The Seven Chords / Izit 4. Free Man / Southshore Commission pr…

Totally Wired 7

生音と打ち込みという、一見相反するベクトルをレーベル戦略の両輪としたAcid Jazzレーベルの本領が発揮される頃のコンピレーション。 1. Riot On 103rd Street / Mother Earth 2. Taurus Woman / Subterraneans 3. That's How It Is / The Grand Oral Disce…

Free To Be... Free To Breathe

オーストラリア出身のIan DixonとWayne Elliottを中心とするジャズ・バンド、Ute。本作は、ロンドンの33 Jazz Recordsからリリースされたデビューアルバム。D*NoteのKrazy Cool D-Zineがラップに参加している。バンド・スタイルなのだが、意外にもリズム・セ…

Mo' Wax Presents Mo' Groove Vol.1

1992年、当時弱冠18歳のJames Lavelleがロンドンで設立したインディペンデント・レーベル、Mo' Wax。U.F.O.によると、ロンドンのジャズDJを、70年代にナイト・クラブにジャズを持ち込む第一世代、Paul Murphyらを第二世代、Gilles Petersonらを第三世代と分…

Mondo Grosso / Mondo Grosso Etc.

プロデュースに大沢伸一、共同プロデュースにKyoto Jazz Massiveの沖野修也を配して制作された(いわば関西発の)コンピレーション形式のアルバム。For Lifeから1993年6月リリースされた本作は、Mondo Grossoの実質的なデビューアルバムと言っていい。インナ…

Dagger To Fool

東京リズムキングスに参加していた柚木隆一郎とApollo'sに参加していた會田茂一によって、1991年に結成されたEl-Malo。『Jazz Hip Jap』からのシングル・カットという形で、1993年4月にリリースされたのがこのデビュー・シングル。もちろん、英Mo' Waxレーベ…

Eat+Buy+Eat

インナー・ジャケットでは、Aqui Onda、DJ Kool Jazz Takemura、Eyeとメンバー表記が多少異なる。「We've Got You」はDJ Takemura Kool Jazz Productions「Science Fiction」とほぼ同じトラック。どちらが先だったのかは不明。知っている方がいらっしゃれば…

Era Of Glitterring Gas

Akki Onda(恩田晃)、DJ "Kool Jazz" Takemura(竹村延和)、Eye(山塚アイ)によるAudio Sports。アシッド・ジャズというシーンのなかに位置づけるよりは、日本におけるアンダーグランドなジャズ・ヒップホップと言った方が妥当か。しかし、ヒップホップと…

United Future Organization

日本フォノグラム傘下に自らBrownswoodというレーベルを立ち上げ、1993年6月25日にリリースされたUnited Future Organizationのファースト・フル・アルバム。93年は、まさに日本においてアシッド・ジャズ・シーンの定着を印象づける年だ。幕開けを飾る穏やか…

Remix Trax Vol.1 New Jazz & Soul Issue

音楽雑誌『remix』(1991年3月創刊)企画(小泉雅史、若野ラヴィンによるコンセプト)、MeldacとMelbrain'sのプロデュースによって制作された画期的なCDマガジン。記念すべきその第一弾は「New Jazz & Soul」特集。奇しくも『Jazz Hip Jap』と同じ93年5月21…

Jazz Hip Jap 2

日本のアシッド・ジャズ・コンピレーション『Jazz Hip Jap』の続編は、わずか半年後の1993年5月にリリースされた。あまりにも短すぎるインターバルからは、前作がヒットしたからという理由ではないことが想像されるが、日本にアシッド・ジャズ・シーンが定着…

The Quest Is A Reward / Nobukazu Takemura Featuring Spiritual Vibes

Ryo Kawasaki「Trinkets and Things」をもとにした名曲「Hoping For the Sun」は、めまぐるしく改変を繰り返していくDJ的な(セッション的とも言えるが)構築過程を経ていく作品。DJ Takemura Kool Jazz Productions名義で12インチ・リリースされたこの曲は…

Hoping For The Sun / DJ Takemura Kool Jazz Productions

本作は、1992年にロンドンのGlobal Dept Recordsからリリースされた12インチ。Kool Jazz Productionsの表記の上にDJ Takemuraとあり、名義は曖昧。Kool Jazz Productionsとは、竹村延和(現ノブカズ)率いるDJチームで、この盤ではMatsumoto、Sasaoka、Okumu…

Jazz Jersey

JAZZ JERSEY 『Jazz Hip Jap』と同時期にリリースされたコンピレーション『Jazz Jersey』。フリッパーズギター解散後、小山田圭吾(現Cornelius)が立ち上げたTrattoriaレーベル(trattoria menu)から1992年11月26日にリリースされた。プロデュースには、小…

Jazz Hip Jap

NEC Avenue(Seven Smaurai)から、1992年11月にリリースされた、S-Ken(田中唯士、70年代末から活動を始め、80年代中後期、東京のクラブ・シーンの立役者となる)プロデュースによるコンピレーション、Jazz Hip Jap。翌93年には英Mo'Waxレーベルより、いち…

Sessions

1985年、田島貴男を中心にバンド「レッド・カーテン」結成、87年に改称してOriginal Loveとなる。88年にはインディペンデント・レーベルJara Jara Recordsからファーストアルバム『Original Love』をリリースしている。田島は88年に小西康陽の誘いを受けてピ…

Loud Minority

Frank Foster「The Loud Minority」やMichel Legrand「La Pasionaria」などからサンプリングをされたU.F.O.の傑作「Loud Minority」。駆け抜ける疾走感はハイスピード・ジャズの魅力をまざまざと見せつけた。それは、「ジャズ」という言葉の響きのなかにハイ…

Jazzin'

矢部直、松浦俊夫、ラファエル・セバーグによって1990年に結成されたトリオ・ユニット、United Future Organization。DJやイベント・オーガナイズはもとより、レコード輸入や広告代理店業、ライター、モデルなどマルチな活動を繰り広げてきた彼ら。91年リリ…

Give Out But Don't Give Up

アシッド・ハウスとブリティッシュ・ロックを切り結んだ『Screamadelica』に続く賛否両論のこのアルバム。確かに、大きく作風は変わり、ノスタルジックなアメリカン・ロックへ傾倒したという評価もある。だが、実はAcid Jazzレーベルのコンピレーション『Tot…

Wortsport

Big HM Chief、Cool Muul、Schlimmer Fingerのトリオからなる、ドイツはケルンのジャズ・ヒップホップ・ユニット、EM:ZEH。ほとんど知られていないアーティストである。少なくともわかっていることは、Karmaなどを輩出したドイツのGroove Attack Productions…

Cool And Steady And Easy

Arthur BakerとLati Kronlundを中心に1993年に結集した大所帯バンド、Brooklyn Funk Essentials。NYを拠点に活動していた彼らが、英国のインディペンデント・レーベルDorado Recordsにピックアップされるのは奇異にも映る。見方を変えれば、Doradoレーベルが…

Galactica Rush

Galactica Rush Young Disciplesに在籍していたCarleen Andersonの従姉妹にあたるJhelisa。米ミシシッピ州ジャクソン出身ながら、1990年にはロンドンに拠点を移し、Soul Family Sensationへ参加。その後93年には、The Shamen『Boss Drum』、Björkソロデビュ…

Almost In

キーボディストのMatt Cooperによるソロ・プロジェクト、Outside。Doradoレーベルのなかで、もっとも多くの楽曲をリリースした点で、同レーベルのセールス的なエンジンとなっていたのだろう。それは、彼自身の才能に加えて、OriginことCleveland Watkissとい…

Babel

ラッパーのKrazy Cool D-Zineとのユニット、あるいはCharlie Lexton(Cool Breeze)とのユニットなど諸説あるものの、いずれにせよマルチ・インストゥルメンタリストのMatt Wienevskiを中心としたプロジェクトであるD*Note。名前の由来は、Dのキー60年代ジャ…

A Compilation (3)

さらに収録アーティストが増えるDoradoレーベル・コンピレーション3作目だが、並行的に立ち上げたFilterレーベルのせいなのか、小粒になっていく感が否めない。注目はYoung DisciplesのFemi FemとI.G. Cultureによる幻のユニットCool World Ensembleだろう。…

A Compilation (2)

Doradoレーベル・コンピレーション2作目では、Outside、Brooklyn Funk Essentials、Cool Breeze、Dana Bryantが収録され、レーベルとしてのラインナップも整う。なかでも、Giant Step関係のDana Bryantは、独特な女声ジャズ・ポエトリー・シンギングで注目を…