I.T.O.Y.

I.T.O.Y.

I.T.O.Y.
Talkin' Loudレーベルのアーティストのなかでは、一際色合いを異にするBryan Powell。「Mary J. Bligeの男版」という過大な期待を背負わされたゴスペル・シンガー。ミドル・イングランド出身のジャマイカ系移民二世である彼は、自ら認めるように、アメリカのソウル/R&Bに大きな影響を受けている。英米がアンビバレンスな相互影響関係にあることを差し引いても、それは当時のUK Blackアーティストとしてはとても珍しい。その理由を、彼は教会の影響だと言い、UKブラック・ミュージックに欠けているのはヴォーカル・スタイルだと言う。確かに、その通りで、補足すれば男声ヴォーカル・スタイルだろう。Omarが抜けたTalkin' Loudレーベルの窮状故なのかも知れないが、ここまでのアメリカ的なブラック・コンテンポラリーは、結果的にはヒットに結びつかなかった。ちなみに、本作タイトルは「I Think Of You」の略記で、「Hurtin' - Part Ⅰ」と「I Think Of You (Soulpower Club Mix)」は日本盤ボーナストラック。
1. I Think Of You
2. I Commit
3. Hurtin' - Part Ⅰ
4. It's Alright
5. Friends
6. All My Love
7. Natural
8. Night And Day
9. Lady In My Life
10. Smile
11. Faith
12. Hurtin' - PartⅡ
13. Like U Do
14. All My Love (Remix)
15. I Think Of You (Soulpower Club Mix)