3-D Lifestyles

3-D Lifestyles

3d Livestyles
1960年St. Louis生まれ、ポスト・バップのジャズ・サックス奏者、Greg Osby。リーダー作としては通算5作目、Blue Noteレーベルからリリースとしては2作目に当たるのが本作。ジャズからヒップ・ホップへのアプローチは、いわば、Miles Davisが『Doo-Bop』でやり残したことを受け継ぐかのようなハイブリッドな試み。US3の成功が影響を及ぼしたBlue Noteの制作方針のかも知れないが。とはいえ、A Tribe Called QuestのAl "Purple" HazeやThe Bomb SquadのEric "Vietnam" Sadlerなどを共同プロデュースに迎えて、かなりハードコアなヒップ・ホップのビートになっている。「スクラッチっていうのは1つのアート・フォームと言えるほどクリエイティヴだと思う」と言うように、Greg Osbyはヒップ・ホップをポジティヴに評価し「現代のアメリカの民族音楽」と述べている。穿った見方をすれば、ジャズやヒップ・ホップはアメリカの音楽だと言っているようにも聞こえるが、自らのスタイルを崩さずに、音楽ジャンルのボーダーを軽々と乗り越えてしまう様の方が印象的だ。Gang Starr「Jazz Thing」を彷彿させる「3-D Lifestyle」やSoho「Hot Music」のダウンテンポ版のような「Honor The Example」など、いかにもアシッド・ジャズらしい。11曲目はシークレット・トラックか。Greg Osbyオフィシャル・サイト
1. Mr. Gutterman
2. God-Man Cometh
3. Raise
4. 3-D Lifestyles
5. Hardcopy
6. Street Jazz
7. Honot the Example
8. Flow to the Underculture
9. Intelligent Madness
10. Thelonious