Jazzmatazz Vol.1

Gang StarrのGuru（Keith Elam）による「ライヴ・ジャズとヒップ・ホップの実験的融合」プロジェクト"Jazzmatazz"。ジャズからヒップ・ホップへのアプローチとは対照的に、ヒップ・ホップ・アーティストがジャズ・ミュージシャンを招いたスタイルのプロダクション。両者の結果として生み出されるサウンドは非常に似通っているが、Jazzmatazzのアプローチは当時、斬新なものと言われ、ジャズとヒップ・ホップが対等な関係に立ったことを印象付けた。参加アーティストには、Roy Ayers(vibes)、Donald Byrd(trumpet, piano)、Lonnie Liston Smith(piano)といったベテランのジャズ・ミュージシャンに、Ronny Jordan(guitar)、Courtney Pine(sax, flute)といった若手ジャズメン、女声ヴォーカルにCarleen Anderson（Young Disciples）、N'dea Davenport（The Brand New Heavies）、DC Lee、さらにフレンチ・ラッパーMC Solaar（他にもGary Barnacle、Zachary Breaux、Simon Law）といった豪華な名前が並ぶ。ここではあくまでも、アメリカにおけるジャズとヒップ・ホップの融合が標榜されているが、実は英米オリジンの融合とも受け取れる。個人的には「Down The Backstreets」におけるヒップ・ホップのビートとピアノのたゆたう音触りに魅了された。
1. Introduction
2. Loungin'
3. When You're Near
4. Transit Ride
5. No Time to Play
6. Down to the Backstreets
7. Respectful Dedications
8. Take a Look (At Yourself)
9. Trust Me
10. Slicker Than Most
11. Bien, Le Mal
12. Sights in the City