The Quest Is A Reward / Nobukazu Takemura Featuring Spiritual Vibes

Ryo Kawasaki「Trinkets and Things」をもとにした名曲「Hoping For the Sun」は、めまぐるしく改変を繰り返していくDJ的な（セッション的とも言えるが）構築過程を経ていく作品。DJ Takemura Kool Jazz Productions名義で12インチ・リリースされたこの曲は、1992年の『Jazz Hip Jap』に収録されるなかで、多少アレンジされてDJ Takemura (From Kool Jazz Produztions)「Dedicate For The Sun」と名義とタイトルをあらためる。さらに同年、『Jazz Hip Jap』の海外リリースの一環として、Mo' Waxレーベルからシングル・リリースされるが、このときのタイトルは「Hoping For The Sun」（名義はDJ Takemura）。そして93年4月、『Jazz Hip Jap』およびその続編『Jazz Hip Jap 2』からの日本におけるシングル・カットという形でリリースされたのが本作。Nobukazu Takemura featuring Spiritual Vibesという名義に変わっている。ここでは、コンピレーション収録「Dedicate For The Sun」に加え、「Hoping For The Sun (Dew Drop Mix)」（Kikuko Nonakaによるヴォイスがフィーチャー）という新しいヴァージョンが登場する。それぞれの違いを聴き比べるのもいいが、そのプロセスがむしろ興味深い。
1. Hoping For The Sun (Dew Drop Mix)
2. Harmonium
3. The Quest Is A Reward
4. Dedicate For The Sun
5. The Quest Is A Reward (Mythos Mix)