Supernatural Feeling

Supernatural Feeling

Supernatural Feeling
Acid Jazzレーベルを一旦離れ、Big Life Recordsから1993年4月にリリースされたJames Taylor Quartetの異色作(邦盤はポリドールより同年6月10日にリリースされる)。ハモンド・オルガンを前面に押し出す今までのB級感覚に満ちた「いなたい」サウンドから一転、打ち込みのリズム・セクションとNoel McKoyによるソウルフルな男声ヴォーカルが特徴的なダンサブルなアルバムだ。SunshipのCeri Evansプロデュースによる「Hope And Pray」は、その最たるもの。James Taylor自身はセルフ・プロデュースを希望していたが、レコード会社の指示でやむを得なかったと言う。「僕ならああいう感じにはしなかったなぁ」と不満をもらし、「彼とはもうやりたくない」とまで吐露する。代わりに紹介されたMike McEvoyを「生きた天才」と評するが、彼のプロデュースする「Love The Life」が「Hope And Pray」とそれほど違うとも思えない。本作での名義がJTQ With Noel McKoyであることからも、一回限りのプロジェクト的な作品としてみなしてもいいのかも知れない。ともあれ、JTQがもっともアシッド・ジャズのセールス的な志向/嗜好に寄り添った馴染みやすいアルバムだろう。
1. We Need Each Other
2. Got To Get To Know You
3. Higher World
4. Supernatural Feeling
5. Hope And Pray
6. Slow Dive
7. Sunshine Of Your Smile
8. See A Brighter Day
9. Spirit Of The Sun
10. Tell It Like It Is
11. Lover Let Me Stay
12. Moonstone
13. Iron Arm
14. Love The Life