UK Black

UK Black

U.K. Blak
Soul II Soul「Back To Life」「Keep on Movin'」のディーヴァとして大活躍したCaron Wheeler(1963年生)。彼女はPhil CollinsやErasure、Elvis Costelloともセッションした経歴を持つ。90年にSoul II Soulから離れ、ソロとしてデビューしたアルバムが本作。グラウンド・ビートというよりはブリティッシュR&Bと言った方が妥当だ(「UK Black」はCarl Mackintoshがプロデュース)が、「Proud」や「Jamaica」ではレゲエ・サウンドも披露し、「Kamayo」ではアフリカンルーツへの回帰を感じさせる。「UK Black」という言葉に象徴的で、イギリスにおける西インド諸島系移民がこの時期にアイデンティティを向上させながら、音楽シーンで主張できるようになったことを物語る。
このアルバムでは、各曲ごとにプロデューサーを変えるというリミックス的なプロダクションで制作されている。なかでも「Livin' in the Light」は名曲の呼び声高いが、もともとはJungle BrothersのAfrika Baby Bamがプロデュースしている(Pre-Produced ATのクレジットで「Jungle D.J. Tohwa」とあるが、テイ・トウワかもしれない)。その後、Blacksmith(Brixton Bassという名でも知られる)によってリミックスされ、さらにこのリミックスをもとにDavid Moralesによってもリミックスされることになる。
1. Livin' In The Light
2. Blue (Is The Color Of Pain)
3. No Regrets
4. This Is Mine
5. Don't Quit
6. Enchanted
7. Never Lonely
8. Song For You
9. Somewhere
10. Proud
11. Kama Yo
12. Jamaica
13. Livin' In The Light (The Original)