The Ambient Collection

Ambient Collection
実験音楽として位置づけられていたアンビエント・ミュージックを、アヴァン・ポップな価値へとすり替えたArt Of Noise。チル・アウトとも呼ばれるそのサウンドは、実際のところポスト・モダンに象徴的な音楽でもある。ZTTレーベル主宰者のTrevor Horn(近年ではtATuのプロデュースを手がけた)がプロデュース、元NME誌ライターのPaul Morley がトータル・コーディネイト、J.J.Jeczalik(プログラミング)、Anne Dudley(キーボード、ストリングス、アレンジ、彼こそが中心メンバー)、Gary Langan(エンジニア)の三人がサウンド面を担当。このメンバーで83年に結成、84年にファーストアルバム『(Who's Afraid Of?) The Art Of Noise!』をリリースする。しかし、85年にサウンド担当の3人がZTTを離れ、China Recordsと契約し、新生Art Of Noiseとして活動を始め、アヴァンギャルドなサンプリング・ミュージックを世界に知らしめた。90年に解散するものの、突如99年にZTTに復帰し、初期メンバーからJ.J.Jeczalikを除いたメンバーに10ccのLol Cremeを加えた編成で復活を果たしている 。
本作は、Art of Noiseのオリジナル・アルバムでもなければ、純粋な意味でのコンピレーションでもない。元Killing JokeのYouthによって、リミックス&コンパイルされたものであり、「Art Of Love(7"edition)」はリコンストラクションによる全く新しい曲と言える。「太陽もない…」と日本語のモノローグが気怠くかぶる、グラウンド・ビートの隠れた名曲である。アシッド・ハウスが強く影響した時代に、アンビエントとグラウンド・ビートが結びついた事例のひとつだといえる。
1. Opus 4
2. Opus For 4
3. Nothing Was Going To Stop Them Then, Anyway
4. Crusoe
5. Island
6. Camilla
7. Ode To Don Jose
8. Counterpoint
9. Roundabout 727 / Ransom In The Sand
10. Eye Of A Needle
11. Robinson Crusoe
12. A Nation Rejects
13. Art Of Love (7" Edition)