Time

Time

タイム
1988年に結成されたR.P.O.(Reggae Philharmonic Orchestra)のセカンドアルバムにあたる本作。その中心人物であるMykaelle S. Rileyは、この後Björkの「Venus as a Boy」(1993)のリミックスやEast17をプロデュースするなどポップセンスにおける器用さぶりを発揮する。何はともあれ、Soul II Soulのファーストに参加したことが大きな転機になったことは間違いない。ストリング・アンサンブルをダンスミュージック(黒人音楽)に持ち込んだ功績は大きい。
グラウンド・ビート全盛期である90年にリリースされた本作だが、R.P.O.をグラウンド・ビート・フォロワーとして過剰な期待をもって聴くと肩透かしを食らう。「Not Gonna Run」程度しかグラウンド・ビートらしさを感じられない。ストリングス・アレンジの特徴は全編にわたって共通するものの、バックトラックの節操のなさの方が印象に残る。日本語の「赤」に由来する「Aka」の方が本作では拾い物かもしれない。
1. Lovely Thing
2. Promise Me
3. Stay (Don't Leave Me Now)
4. Time
5. It's Only Natural
6. Recognition
7. Not Gonna Run
8. The Tree Song
9. Without You
10. AKA
11. Time (Reggae Vocal Version)
12. Promise Me (Reggae Version)