Hand On The Torch

Hand on the Torch
著作権をクリアすることをきっかけに、Capitol/Blue Noteレーベルと契約を結んだUS3。デビュー・アルバムの本作は、アメリカでBlue Note初のミリオンセラーとなるほどの成功をおさめた。ロンドン出自という点で、アシッド・ジャズと言える。「Tukka Yoot's Riddim」や「Make Tracks」は、いかにもそれらしい。だが、アメリカン・マーケットでの成功は、やはり名門ジャズ・レーベルからのリリースであったからこそでもあるが、ジャズ・ヒップ・ホップだったことも大きい。中心メンバーGeoff Willkinson曰く「今までのものはヒップ・ホップの割合が多かったと思うんだけど、僕らはそれを50/50に表現したかったんだ」と。同時に、「ジャズとヒップ・ホップをミックスさせるアイディアそのものはロンドンが本拠地と言えるんじゃないかな。僕たちはそれを本当の意味で成功させた気がする」と言う。1993年が、ある意味で英米のボーダーを乗り越えて(さらには、仏独日でも)アシッド・ジャズが浸透したことを物語る。Talkin' Loudの斜陽とは関係なく。
1. Cantaloop (Flip Fantasia)
2. I Got It Goin' On
3. Different Rhythms, Different People
4. It's Like That
5. Just Another Brother
6. Cruisin'
7. I Go to Work
8. Tukka Yoot's Riddim
9. Knowledge of Self
10. Lazy Day
11. Eleven Long Years
12. Make Tracks
13. Darkside