Cantaloop

Cantaloop

Geoff Willkinsonを中心に、Mel Simpson(後に脱退)とともに結成されたロンドン出自のユニットUS3。ジャズの名門レーベルBlue Noteからリリースされたジャズ・ヒップ・ホップ。そのサウンドよりもむしろ、サンプリング・ソースとしてBlue Noteの音源を正式に使用することを認められたユニットとして大きな話題を集めた。もともと、1991年に(当時、NW1名義)Ninja Tuneからリリースした12インチ・シングル「The Band Played the Boogie」で、Grant Greenの「Sookie Sookie」を無断でサンプリングしたことにはじまる(その前、90年にホワイト・レーベルから「Where Will We Be In The 21st Century」をリリースしているようだが)。訴えられるかも知れないとナーバスになっていたようだが、むしろBlue Noteからサンプリングすることを条件にスカウトされるという幸運に預かる。その交渉の際に制作したいくつかのデモのひとつが「Cantaloop」であったという。サンプリングやリミックスが「作品」として認知されはじめるようになった当時、訴訟は数多くあったが、レーベルのアーティスト=「作者」として契約してしまうという事例は、まだ珍しかった。
1. Cantaloop (Flip Fantasia)
2. Cantaloop (Radio Edit)
3. Cantaloop (Remix)
4. Cantaloop (Instrumental)