The Whole Affair

The Whole Affair

Whole Affair
実質的には、Tony Colman(現London Elektricity)のソロプロジェクトとして1986年から活動を開始したIzit。デビューアルバムの本作では、Tony Colman (guitar & keybords)、Nicola Bright-Thomas (vocal)、Peter Shrubshall (sax & flute)、Catherine Shrubshall (sax)という4人編成のバンドということになっている(そのほか多数のミュージシャンが参加しているため、メンバー構成には諸説ある)。デビューシングルは、FFRRレーベルから89年にリリースしたカルト・ヒットナンバー「Stories」(アルバム未収録)。その後、Tony Coleman自ら92年立ち上げたTongue & Grooveレーベルから、Izitはアルバム・デビューする。しっかり編成されたバンドサウンドアシッド・ジャズは、女声ヴォーカルをフィーチャーしたJamiroquaiといった印象を与える。日本でもブラジリアン的な「Bird Of Paradise」がPARCOのCMに採用されるなど、スマートでポップなメロディは人気高かった。硬軟取り混ぜた本作はアルバムとしての完成度も高く、Tony Colemanの多彩ぶりが際立つ。同時に節操もないのだが、その点では変幻自在なNorman Cookにも似ているか。こういう才能の持ち主が、いい意味でアシッド・ジャズの総決算を物語ってくれる。個人的には「Blo White And The Seven Chords」に惹かれていた。
1. Izit Everywhere
2. Sharing Our Lives
3. Bird Of Paradise
4. Blo White And The Seven Chords
5. One By One
6. Say Yeah
7. The Whole Affair (Part 1)
8. Sugar And Spice
9. Don't Give Up Now
10. The Rhyme Of The Ancient Groova
11. The Whole Affair (Part 2)