Jazz Into The Groove

Jazz Into The Groove

1993年9月に日本コロンビア(Triad Zというレーベル)からリリースされた日本人アーティストによるコンピレーション。当時、日本ではアシッド・ジャズのブーム、あるいは「Jazz」をキーワードとした商品戦略がピークを迎えていた。そのなかで同じように陳列されていた記憶がある本作。そこに並ぶ名前は(今から思えば都内のシーンでは名を知られていたのだろうが、すでに関西に移り住んだ私には)見慣れないアーティストばかり。ともかく、興味深いのは若手ジャズ・ミュージシャンの台頭が顕著に見て取れるものであること。ジャズ・ミュージシャンからアシッド・ジャズへアプローチする事例は、海外ではいくつも見られた一方で、日本ではまだまだという節があった。本作は、プログラミングの「いなたさ」が残るものの、長田功率いるO.M.U.や井上富雄を筆頭にそんな試みが見出せる。ちなみに、Eiji Otogawa in the O.M.U.「Brave New World」のリズム・トラックは、D*Note「Now Is The Time」とよく似ている。
1. 3 On 3 / E.M.&I.
2. After Midnight / Yakahiro Watanabe
3. Brave New World / Eiji Otogawa in the O.M.U.
4. Searching / Tomio Inoue
5. Jazz Addiction (Groove Mix) / O.M.U.
6. Mom / Mom
7. In A Silent Wave / Osada + D.J. Hakase
8. Go Get'em / Apachi Tanaka
9. Higher Sight / Emerson Kitamura
10. Into The Groove / Maguro Man