Krush

Krush

KRUSH
海外にも広くその名を知られる日本人DJ/サウンド・クリエーター、DJ Krush(1962年生)。1987年にMuroやGoとともにKrush Posseを結成、92年9月の解散後はソロで活動する。邦画『TVO』(1991)のサウンド・トラックのリミックスを手がけたり、コンピレーション『Jazz Hip Jap』に参加するなど、その存在には早くから注目が集まっていた。本作は94年1月21日に日本コロンビア傘下Chanceレーベルよりリリースされた待望のデビューアルバム。ゲストして、Guruやマンデイ満ちる、元ミュート・ビートの児玉和文などが参加しているように、セッション的なアルバムでもある。Guruがラップで参加する、ジャズ・ヒップホップのスタイルをなぞるような「B-Boy Mastamind」。女声ヴォーカルをフィーチャーする「Big City Lover」や「Keeping The Motion」。それらよりも、むしろ重く陰鬱さを漂わせるインストルメンタル・ヒップホップが、トリップホップという新たなジャンル名を必要とするほど新しさを醸し出していた。とりわけ、トランペット(Nobutaka Kuwabara)の旋律が緊迫感を煽る「Edge Of Blue」が白眉。
1. AM 300 Tag
2. B-Boy Mastamind featuring Guru
3. Mixed Nuts
4. Roll & Tumble
5. Murder Of Soul
6. E.A.R.T.H. / SOS
7. On The Dub-ble
8. Another Day
9. Underneath The System
10. Edge Of Blue
11. Big City Lover
12. Down the Drain
13. Into The Water
14. Ruff-Neck Jam
15. Keeping The Motion