Gauloise

Gauloise

ゴロワーズ
1994年4月25日にMo'Musicレーベルからリリースされたムッシュかまやつかまやつひろし)のアルバム。TrattoriaではMenu.38、Mo'Musicでは通算9作目に当たる。トシ矢嶋のプロデュースの下、James TaylorとThe Brand New HeaviesのJan Kincaid、Simon Bartholomew、Andrew Levyが全面的に参加しているだけでなく、SnowboyやGallianoのConstantine、D.C.Leeなどもゲスト参加する。元ザ・スパイダースかまやつひろしが、なぜアシッド・ジャズ?その疑問は当然なのだが、答えはアルバム・タイトルにもなっている原曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」(シングル「我が良き友よ」のB面)にある。それは、日本のレア・グルーヴとして英国にも紹介され、相応の評価を受けた。もちろん、日本国内でのGS(グループ・サウンズ)再評価の動きも少なからぬ影響があったろう。しかし、日英のアシッド・ジャズ・ムーヴメントが呼応したセッション・プロジェクトとして、このアルバム成立したのである。ムッシュかまやつ本人の懐の深さと時勢が生んだ稀有な事例。ただ、「Gauloise」は原曲の方が趣がある。
1. Gauloise
2. Walk On People
3. Monsieuer Taylor's New Brand
4. Denmark Street
5. Weekday
6. Novellino
7. Music, Music
8. Asian Monochrome Jazz
9. Hotel Regina Isabella
10. Fungi Parcini

Yawaraka Na Kaze

Yawaraka Na Kaze

1995年10月21日にToy's Factory傘下のidyllic recordsよりリリースされたSpiritual Vibesのシングル「やわらかな風」。とはいえ、次のフルアルバムには収録されず、宙に浮いてしまう結果となった楽曲。4つのヴァージョンが収録されているが、竹村延和色の強い「Moonlit Mix」と「Child's View Dub」はヴォーカルの有無の違い程度。そう考えても、3つのヴァージョンはかなり趣が異なる。今までのSpiritual Vibesの路線を踏襲した「Live 4beat Version」と「Single Version」となったシンプルなボサノヴァ・チューンとを聴き比べてみるのも面白いだろう。方向性の違いが見て取れる。
1. Single Version
2. Moonlit Mix
3. Live 4beat Version
4. Child's View Dub

Tender Blue Limited Edition

Tender Blue Limited Edition

『Tender Blue』と同時リリースの限定アナログ盤。"Selected Only Remix, Dub, Instrumntal Version & Old Tunes"という副題通りの内容。「*(Asterisk) (Lollop Recording Remix)」や「Pupa (Kool Jazz Productions Remix)」は、Spiritual Vibesとしての新展開とはベクトルを逆にする。そのアヴァンギャルドさは、竹村延和個人の嗜好が強くにじみ出ている。
A1. *(Asterisk) Part 2 (4 Beat Dub)
A2. *(Asterisk) (Lollop Recording Remix)
A3. Albiero (Instrumental Edit)
A4. Midori No Umi (Calm Dawn Mix)
B1. Pupa (Kool Jazz Productions Remix)
B2. To Feel Is The Key
B3. Hazy Moon

Love The Music

Love The Music

Love the Music
bellissima!レーベルから1995年3月20日にリリースされた『Mind Songs』に続くCosa Nostraのアルバム。前作から引き続く6人編成によるバンドとしてまとまりが、本作にはよくあらわれている。それは、いわばポップス的な広がりといったものだ。名曲Al Kooper「Jolie」のカヴァーは、それを象徴している。このアルバム収録の「Jolie (Dream)」は、シングル・ヴァージョンとは異なり、数万人規模の仮想ライヴ・ヴァージョンで、流れるように続く「Love The Music」と併せ、非常に親しみやすく楽しめる。このように、DJ的な音楽制作スタイルからバンド・スタイルへ移っていくのは、アシッド・ジャズ的でもあるが、日本の場合は「渋谷系」という枠組みとなるのだろう。
1. Overture
2. Be Yourself
3. Wisdom Is Truth
4. Drive
5. Nobody Knows
6. Take 1
7. Share Your Love (Album Version)
8. All Together Now
9. Hello There! (Stoned Butterfly Version)
10. Happy Day
11. F.U.N.
12. Ozone Blue
13. Jolie (Dream)
14. Love The Music

Fe Real

Fe Real

Fe Real
「Close To You」の世界的な大ヒットによって"King of Lover's Rock"の称号を手に入れた前作から約2年半、Roberta Flackとの共演やベストアルバムのリリースを経てリリースされたMaxi Priest通算5作目のアルバム。彼は、前作から本作にかけて形作られてきたサウンドを"New Vogue Reggae"と自称する。本作では、Soul II Soul関係のSimon LawやDavid Morales for Def Mix Productions、Sly Dunbarといった名の知れた面々がプロデュースに加わっている。あのCaron Wheelerがヴォーカル参加している「Ten To Midnight」やGwen GuthrieだけでなくJocelyn Brownもヴォーカル参加している「Everything Changes」は、まさにSoul II Soul的なグラウンド・ビートの印象を与える。また、シングルカットされたのはR&B的な「Groovin' In The Midnight」とメロウ・ソウルの「One More Chance」であり、「レゲエ・アーティスト」としては疑問符も付けられてしまうところはある。
1. Can't Turn Away
2. Promises
3. Just Wanna Know (UK Mix)
4. Groovin' In The Midnight
5. Make My Day
6. Ten To Midnight
7. Careless Whispers featuring Carla Marshall
8. One More Chance
9. Sublime
10. Amazed Are We
11. Everything Changes featuring Gwen Guthrie
12. Hard to Get

Drawing

Drawing

drawing
bellissima!レーベルから1995年4月1日にリリースされたSilent Poetsの通算4枚目のアルバム。オリジナル・フルアルバムではなく、新曲とリミックスを4曲ずつ収録した変則的ミニアルバム。Silent Poetsとの相性の良い竹村延和による「Going Home (Child's View Mix)」は、そのまま『Child's View』の収録作品と言ってもわからないほど。Jimmy Jayによる「La Vie (Morocan Mood Mix)」がもっともリミックスらしいのだろうが、Simon Richmond (Palm Skin Productions)による「Shalom」のリミックスやIan Simmondsによる「The Children Of The Future (Turnpike Blues Mix)」は、それと対照的だ。前者はトリップホップからジャングルへ変化するストレンジなミックスであり、後者はメロディラインを大胆に組み替えたドープなミックスとなっている。
1. Going Home
2. Shalom (Palm Skin Productions Mix)
3. Answer
4. Going Home (Child's View Mix) remixed by Nobukazu Takemura
5. Elements
6. The Children Of The Future (Turnpike Blues Mix) remixed by Ian Simmonds from Sandals
7. Reverse
8. La Vie (Morocan Mood Mix) remixed by Jimmy Jay