1992

Acid Jazz Mo' Jazz

Acid Jazzレーベルからリリースされたコンピレーション。シリーズ化されることが多い中にあって、珍しい単発もの。『Jazz』の流れとも言える。 1. Mr Tanaka / The Brand New Heavies 2. Astralisation / Snowboy 3. Sweet Ohm / Ohm 4. Natural Feeling / T…

Fe Real

Fe Real 「Close To You」の世界的な大ヒットによって"King of Lover's Rock"の称号を手に入れた前作から約2年半、Roberta Flackとの共演やベストアルバムのリリースを経てリリースされたMaxi Priest通算5作目のアルバム。彼は、前作から本作にかけて形作ら…

Hope And Pray

JTQ With Noel McKoy名義のマキシシングル。SunshipのCeri Evansプロデュースによる「Hope And Pray」は、今までのJTQ路線とはがらりと異なるUKソウル。 1. Hope And Pray (7" Edit) 2. Got To Get Your Own 3. The Theme From The Tomorrow People 4. Hope …

Many Ways

Raw StylusによるMo' Waxレーベルからの12インチ。本作でのメンバー構成は、Jules BrookesとRon Aslan、Marcella Frenchというもの。Mo' Waxにとってはブレイクビーツ路線として期待していたのかも知れない。 A1. Many Ways (Original Mix) B1. Many Ways (J…

Promise

Mo'Waxレーベルから1992年にリリースされたRepercussionsの12インチ・シングル(MW001、つまり同レーベル第一弾リリースなのだ)。Exective ProducersとしてThe Groove Academy。帯には、ファンクやジャズ、サルサ、ヒップホップに味付けされたアメリカの「…

Mike Alway's Diary / Kahimi Karie And The Cruel Grand Orchestra

Mike Always Diary 「渋谷系」の歌姫(ディーヴァというよりプリンセス)、Kahimi Karie(比企真理)。本作は、Crue-L Recordsから1992年12月21日にリリースされた彼女のデビューシングル(KYTHMAK003D)。ただし、名義は"Kahimi Karie And The Cruel Grand Or…

Phone Home E.P.

後に、Norman CookとともにFreak Powerというユニットを結成するAshley Slater。Mcrogroveは、彼が率いたバンドである。1989年にアルバム『The Human Groove』でデビューしているようだが、本作はHumpty Human Recordsというレーベル(U.F.O.『Jazzin'』がリ…

Totally Wired 9

Totally Wired 9 Robbie Gordonは1993年にアルバム『Still Growing』をリリースしている(未聴)。Barrie K. SharpeことSons Of Judahが精彩を欠く。使いまわしのバックトラックに、「フライトNO.23番は時間通りですか」というストレンジな日本語が挿入され…

Fight

実際には、Rightrack Recordsからのインディ・リリースという形で、すでに92年にリリースされている(CD RT KOY-02)。『Full Circle』というデビューアルバムが予告されているが、94年まで待たねばならない。 1. Fight (Radio Mix) 2. Fight (Extended Club…

This Is Acid Jazz Volume Two

Vibes Alive「The Spoken Word」やToyin Agbetuによる2 Tuff「Jazz Thang」など、Original Love『Sesions』とサンプル・ソースが重なっていることは興味深い。また、DJ SmashによるJazz Not Jazz「Keep On」などUSものも増えている。 1. The Spoken Word / V…

R U Conscious

英国アシッド・ジャズのアンダーグラウンドなシーンを支えていたインディペンデント・レーベルのひとつ、Conscious Records。メジャー化に対するカウンター的な姿勢がはっきりと示されている。曰く「レイヴァーや音楽愛好家、鑑定家、トレイン・スポッターで…

Autumn Leaves

フレンチ・シャンソンの名曲「枯葉」をダウンテンポなUKソウル〜グラウンド・ビート(Nellee Hooperがリミックスしたヴァージョンも存在する)へと再構築したタイトル曲のColdcutマキシシングル。実は、本作にはデビュー作「Say Kids (What Time Is It?)」が…

Totally Wired 8

「Peace And Love」はJanette Sewell名義となっているが、Cloud Nine。 1. Keep It Coming / K-Collective 2. Peace And Love / Janette Sewell produced by Mark Brydon 3. Blow White And The Seven Chords / Izit 4. Free Man / Southshore Commission pr…

Free To Be... Free To Breathe

オーストラリア出身のIan DixonとWayne Elliottを中心とするジャズ・バンド、Ute。本作は、ロンドンの33 Jazz Recordsからリリースされたデビューアルバム。D*NoteのKrazy Cool D-Zineがラップに参加している。バンド・スタイルなのだが、意外にもリズム・セ…

Eat+Buy+Eat

インナー・ジャケットでは、Aqui Onda、DJ Kool Jazz Takemura、Eyeとメンバー表記が多少異なる。「We've Got You」はDJ Takemura Kool Jazz Productions「Science Fiction」とほぼ同じトラック。どちらが先だったのかは不明。知っている方がいらっしゃれば…

Era Of Glitterring Gas

Akki Onda(恩田晃)、DJ "Kool Jazz" Takemura(竹村延和)、Eye(山塚アイ)によるAudio Sports。アシッド・ジャズというシーンのなかに位置づけるよりは、日本におけるアンダーグランドなジャズ・ヒップホップと言った方が妥当か。しかし、ヒップホップと…

Hoping For The Sun / DJ Takemura Kool Jazz Productions

本作は、1992年にロンドンのGlobal Dept Recordsからリリースされた12インチ。Kool Jazz Productionsの表記の上にDJ Takemuraとあり、名義は曖昧。Kool Jazz Productionsとは、竹村延和(現ノブカズ)率いるDJチームで、この盤ではMatsumoto、Sasaoka、Okumu…

Jazz Jersey

JAZZ JERSEY 『Jazz Hip Jap』と同時期にリリースされたコンピレーション『Jazz Jersey』。フリッパーズギター解散後、小山田圭吾(現Cornelius)が立ち上げたTrattoriaレーベル(trattoria menu)から1992年11月26日にリリースされた。プロデュースには、小…

Jazz Hip Jap

NEC Avenue(Seven Smaurai)から、1992年11月にリリースされた、S-Ken(田中唯士、70年代末から活動を始め、80年代中後期、東京のクラブ・シーンの立役者となる)プロデュースによるコンピレーション、Jazz Hip Jap。翌93年には英Mo'Waxレーベルより、いち…

Sessions

1985年、田島貴男を中心にバンド「レッド・カーテン」結成、87年に改称してOriginal Loveとなる。88年にはインディペンデント・レーベルJara Jara Recordsからファーストアルバム『Original Love』をリリースしている。田島は88年に小西康陽の誘いを受けてピ…

Loud Minority

Frank Foster「The Loud Minority」やMichel Legrand「La Pasionaria」などからサンプリングをされたU.F.O.の傑作「Loud Minority」。駆け抜ける疾走感はハイスピード・ジャズの魅力をまざまざと見せつけた。それは、「ジャズ」という言葉の響きのなかにハイ…

Jazzin'

矢部直、松浦俊夫、ラファエル・セバーグによって1990年に結成されたトリオ・ユニット、United Future Organization。DJやイベント・オーガナイズはもとより、レコード輸入や広告代理店業、ライター、モデルなどマルチな活動を繰り広げてきた彼ら。91年リリ…

A Compilation

Acid JazzレーベルやTalkin' Loudレーベルが切り拓いた英アシッド・ジャズ・シーンを受け継いだインディペンデント・レーベルのひとつ、Dorado Records。「50年代ジャズ、70年代ファンク、80年代ダンスの要素を90年代の音楽に生かす」というコンセプトのもと…

I Believe In Miracles

David MillinerとMichael Millinerの兄弟に加え、Andrew Banfield、Hammish Seelochan、Aaron Brownから成る5人組ブリティッシュ・ヴォーカル・グループ。ポスト・モータウン的なサウンドを特徴とするが、結成されたのが80年代末とあって、アシッド・ジャズ…

On A Corner Called Jazz

シカゴ・ハウスのパイオニア的存在、Larry HeardことMr. Fingers。そのセカンドアルバムからのシングル・カットが本作。Jazzとタイトルに含まれるようにアシッド・ジャズ的な側面も見出される。それは端的に、The Brand New Heaviesをリミキサーに迎えるあた…

Nothing

デビュー時からOpen Toeという独自のレーベルを持っていたSandalsだが、このセカンド・シングルはディストリビュートするレーベルが、Acid JazzレーベルとFFRRレーベルのダブルライセンスとなっている。実質的には、FFRRへと移籍していく。「A Profound Gas…

A Profound Gas

ロンドン出身でA Man Called Adamに参加していたDerek Delves(Vocals, Percussion)、ノッティンガム出身のJohn Harris(Vocals, Flute, etc)、ドーセット出身のWildcat Wildcat Will Blanchard(Drums, Percussion, Vocals)、ウェールズ出身でハンプシャ…

Can't Hold The Vibe

アシッド・ジャズの隠れた生みの親とも言えるChris Bangsによるプロジェクト、The Quiet Boys。Chris BangsはDJとしての活動をはじめ、Thin Air Productionsとして制作に携わってきたことでも知られる。Acid Jazzレーベルからリリースされた本作はファースト…

The Apostles

JTQのサックス/フルート奏者John Willmottとキーボード奏者John Duttonによるユニット、The Apostles。とはいえ、James Taylor(Hammond Organ)とDavid Taylor(Guitar)の兄弟はほとんどの曲に参加している。JTQにはThe New Jersey Kingsといった覆面バンドの…

Hippy House & Happy Hop 2

Acid Jazzレーベルのコンピレーションのなかでも、ひと際異彩を放つ本作。ここに収録されているサウンドは、アシッド・ハウス、もしくはバレアリック・ビーツと言うべきか、打ち込み系の音が並ぶ。それは否応なく、アシッド・ジャズのハイブリッドな雑種性を…