Get Here

Get Here

1962年、ワシントンで生まれたOleta Adamsは、ある意味でアメリカン・ドリームを体現したシンガー。85年、カンザス・シティにあるホテルのバーで歌っていたところをTears For Fearsにスカウトされ、彼らのアルバム『The Seeds of Love』(1989)に参加する。そして翌年、TFFのRoland Orzabalのプロデュースで初のソロアルバム『Circle Of One』をリリース。イギリスで見事No.1に輝き、シングル「Get Here」も全英4位、全米5位というヒットを記録する。
本作は、ファーストアルバム後にリリースされた日本限定ミニアルバム。実は「Rhythm of Life」が見事にグラウンド・ビートである。オリジナル・プロデュースにRoland OrzabalとDavid Bascombe、リミキサーにRod Gammonsの名前があるが、シングル・リリース時でのリミキサーは、あのBass-O-MaticのWilliam Orbitである。そう考えるならば、ビートルズ的なTFFが、なぜグラウンド・ビートを、という疑問は多少解消される。長い苦節の年月を経た黒人女性シンガーがイギリスを経由して成功した珍しい事例。
1. Rhythm of Life (Full Mega)
2. Watch What Happens
3. Get Here
4. Think Again
5. Rhythm of Life (Gospella)
6. Birdland
7. I've Got to Sing My Song (Live)
8. Rhythm of Life (7")