Walrus

Walrus

セイウチのジャケットもさることながら、「誰?」といった雰囲気十分なNeutron 9000。知る人ぞ知るDominic Wooseyによるプロジェクト(他に、Mysteries of Science、United Frequencies of Tranceというプロジェクトもある)。ロンドンのProfile Records(エレクトロなサウンドをリリースするレーベルかと思いきや、Run DMCもリリースしている)よりリリースされた本作は、90年に同レーベルの『The Greenhouse Effect』というアルバムがあることからセカンドアルバムとにあたる。ちなみに、サードはRising Highよりリリースされた『Lady Burning Sky』となるのだろう。女声ヴォーカルとして参加しているAthene ParkerやCyd Parkerは、姉妹かどうかもわからないが、少なくとも裏ジャケにも映っている女性二人だと思われる。Neutron 9000にはAaron Greenwoodもメンバーとして参加しており、mfsレーベルからのリリースもあるなど、ベルリンにも関わりがあることは予想される。
あまりにも少ない情報から推察するに、OrbやArt of Noiseの流れを汲むアーティストであることは間違いない。しかし、テクノや電子音楽を経由したわりには、シングルとなった「Love's Got A Feeling」はホーン・セクションが特徴的で、意外なサウンドに聞こえ、ポスト・アシッド・ハウスの「ごちゃ混ぜ」感が強く残る。ちなみに、別プロジェクトUnited Frequencies of Tranceはベネトンのロゴをパクっているところも面白い。
1. Feel the Bass That Shines from the Sun(Organ Grinder and the Monkey Mix)
2. Love's Got A Feeling
3. In Heaven
4. Love Me
5. Macarthur Blues
6. 1191919...9
7. Cherry Petals
8. Fall into Place
9. Song for Jesus
10. Can You Feel the Force
11. Arclooping
12. Cherry Petals (Ambient Mix)
13. Time Enough for Love
14. Bob's Yer Uncle