Pressure

Pressure

Beats International「Dub Be Good to Me」(1990)のヴォーカルで注目を集めたLindy Layton。1970年にロンドンで生まれた彼女はモデル出身で、そのルックスのよさからBeats Internationalの顔ともなっていた(Norman Cookではなく)。デビューアルバムの本作のラインナップを見てもわかるように、いかに黒人音楽に傾倒していたかが滲み出ている。とはいえ、歌唱法までソウル・ライクではない。
複数のプロデューサーによる流行のコラージュとして聴くならば面白いかもしれない(全体的には浮ついた感覚を否めない)。Norman Cookはもちろん、Innocence、Driza Bone(「Funkin' for Jamaica」をリミックス)、Martyn Phillips(Jesus JonesのリミックスワークスやErasureのプロデュース)、Phil Chill(Bomb The BassやMaxi Priestのリミックスワークス) が名を連ねる。とりわけ、Norman Cookがプロデュースする「Wait For Love」は、Massive AttackやSoul Ⅱ Soulなど、まさに同時代的な流行サウンドの切り貼りだ。
デビューシングル、Janet Kay「Silly Games」のカヴァーは、重低音がうねるグラウンド・ビート的なリズムの好曲であり、これだけを求めて買うに足りる。
1. Wait For Love
2. Echo My Heart
3. Do Me Baby
4. Without You
5. Keep It Up
6. Silly Games
7. Drop The Pressure
8. Lines
9. Cruel(To Be Kind)
10. This Isn't Fair
11. Best Thing
12. Let Me Keep You Here