33 Revolutions Per Minute

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アイルランド出身のHollisとOisin、UKカリビアン2世のPhraseとDJK1によって、1991年に結成されたMarxman。その名前の通り、マルクス主義を標榜するヒップ・ホップ・グループ。事実「Sad Affair」は、アイルランド独立闘争(その主な手段はテロ)を繰り広げる組織IRAを支持するような内容の過激な歌詞である。それはイギリスではタブーともいえるもので、実際ラジオ放送禁止となったという。このようなアーティストが当時Talkin' Loudレーベルと契約を結んだことに不可思議さをおぼえてもおかしくない。メジャー・レコード会社Phonogramが要請するセールス的な成功に直接結びつかないのでは?もちろん、話題性を利用する考えもあったかもしれないが、Talkin' Loudがその名の通り、アンダーグラウンドに軸足を置く姿勢を貫いていたと見るべきか。しかし、「Ship Ahoy」ではSinéad O'Connorがヴォーカルに参加、「Drifting」ではGang Starrがプロデュースとセールス度外視なわけではない。そして、「Theme From Marxman」、「Dark Are The Days」、「Spot On My Nose」ではYoung Discplesのプロダクションにも参加していたDemus S.N.R.がプロデュースに加わっている。「Public EnemyMassive Attackを足して2で割ったようなサウンド」とも喩えられるように、アシッド・ジャズに求められていた斬新さとオリジナリティを備えていたといえる。
1. Theme From Marxman
2. All About Eve
3. Father Like Son
4. Ship Ahoy
5. Do You Crave Mystique
6. Sad Affair
7. Droppin' Elocution
8. Dark Are The Days
9. Drifting
10. Demented
11. Spot On My Nose
12. Sad Affair (Bodhran Mix)
13. All About Eve (Full Mix Edit)