Cool And Steady And Easy

Arthur BakerとLati Kronlundを中心に1993年に結集した大所帯バンド、Brooklyn Funk Essentials。NYを拠点に活動していた彼らが、英国のインディペンデント・レーベルDorado Recordsにピックアップされるのは奇異にも映る。見方を変えれば、Doradoレーベルが（実際、Giant Step NYCも在籍していたように）NYのコネクションもあったということだ。やはり、そのサウンドはアメリカ的。Maceo Parkerのようなファンクや、スクラッチを多用する（DJ Jazzy Niceによる）ジャズ・ヒップホップ、ブーガルーなど人種の坩堝を反映するような多様性に特徴づけられる。興味深いのは、レゲエやダブといった英国的なエッセンスも加わることだろう。とりわけPharoah Sanders「The Creator Has A Master Plan」のカヴァーは、その傾向をあらわしている斬新な佳曲。ヴァラエティに富んだ内容のこのデビューアルバムは、存外再評価に値する。
1. Take The L Train (To Brooklyn)
2. The Creator Has A Master Plan
3. Revolution Was Postponed Because Of Rain
4. Bop Hop
5. Brooklyn Recycles
6. Madame Zzaj
7. A Headnaddas Journey To The Planet Adidi-Skizm
8. Big Apple Boogaloo
9. Blow Your Brains Out
10. Stickman Crossing The Brooklyn Bridge
11. Dilly Dally
12. Take The L Train (To 8 Ave.)