Give Out But Don't Give Up

アシッド・ハウスとブリティッシュ・ロックを切り結んだ『Screamadelica』に続く賛否両論のこのアルバム。確かに、大きく作風は変わり、ノスタルジックなアメリカン・ロックへ傾倒したという評価もある。だが、実はAcid Jazzレーベルのコンピレーション『Totally Wired 12』には「Funky Jam (Hot Ass Mix)」が収録される。もっとも、モッド・リヴァイバルを信条とするAcid Jazzレーベルならではというところもある。安易に、Primal Screamがアシッド・ジャズというつもりはないが、関連付けられたことは事実。もちろん、「Rocks」の盛り上がりの前では霞んでしまうのだが。それでも、黒人音楽への愛着や憧憬のなかで生み出されるブリティッシュ・ロックは英国アシッド・ジャズと紙一重の関係にあるのかもしれない。
1. Jailbird
2. Rocks
3. (I'm Gonna) Cry Myself Blind
4. Funky Jam
5. Big Jet Plane
6. Free
7. Call on Me
8. Struttin'
9. Sad And Blue
10. Give Out But Don't Give Up
11. I'll Be There For You
12. Everybody Needs Somebody