There's Nothing Like This

There’s Nothing Like This

There's Nothing Like This
Omar Lye-Fookは1968年(69年という情報もある)ロンドンで、中国系ジャマイカ人の父親とインド系ジャマイカ人の母親との間に生まれる。父親はセッション・ドラマーで、Kongo Recordsというインディ・レーベルの創設者でもある。90年にはTalkin' LoudとKongo Recordsのダブル・ライセンスで「There's Nothing Like This」をシングル・リリースする。本作は、その延長で制作されたファースト・アルバムであり、その意味でも、Omarアシッド・ジャズというよりもむしろ、ジャマイカン・ブリティッシュ・ソウルに属すると言っていい。つまり、インディペンデントなKongo Recordsでの作品が、Talkin' Loudというメジャー・レーベルからリリースされたものである。
本作ですでにOmarのマルチ・プレーヤーぶりが発揮されており、ほとんどの楽器パートを自らひとりでこなしている。プロデュースもOmar & The Familyとクレジットされているように、Kongo Recordsのオーナーである父親の影響もみられるのは上記のとおり。何はともあれ、タイトル曲はレゲエ的なエッセンスも感じさせるメロウ・ソウルの名曲であり、グラウンド・ビートを継承しているともとれる。「I'm In Love」ではCaron Wheelerがバックグラウンド・ヴォーカルに参加している。
1. There's Nothing Like This
2. Don't Mean A Thing
3. You And Me
4. Positive
5. I'm In Love
6. Meaning Of Life
7. Stop Messing Around
8. Serious Style
9. I Don't Mind The Waiting
10. Fine (Acapella)
11. There's Nothing Like This (Remix)