Qui Sème Le Vent Récolte Le Tempo

Qui Seme le Vent Recolte le Tempo

Qui Seme Le Vent Recolte
フレンチ・ラップ界の旗手MC Solaar(エム・セ・ソラー)こと、Claude M'Barali。彼はチャド人の両親の間でセネガルダカールに生まれ(Warner Japanのプロフィールでは70年にパリで生まれたことになっている)パリで育つ。Polydor Franceから、ファースト・シングル「Bouge de là」(1991)は仏国内でプラチナ・セールス(100万枚を超えるヒット)を記録、91年にリリースされたこのファースト・アルバムは同じく仏国内で40万枚を越えるヒットを記録する。この成功によって、英Talkin' Loudと契約し、国外でも名を知られるようになる。この後、Gang StarrのGuruが指揮するプロジェクトJazzmattazz(93年)に参加し、94年にリリースしたセカンド・アルバムでアメリカ・デビューも果たす。
本作では、プロデューサーに盟友Jimmy JayとPigale Boom Bassを迎え、フランス語による繊細なライムと融合したフレンチ・ヒップ・ホップを確立する。Talkin' Loud絡みからアシッド・ジャズのイメージが強いものの、タイトル曲からはAfrika Bambaataaなどのアメリカン・ヒップ・ホップへの憧憬を強く感じる。ただ、「Caroline」や「Bouge de là」では、いかにもヨーロッパ的なサウンドをみせることからすれば、その揺らぐ感覚はアシッド・ジャズらしくもある。MC Solaar自身は政治的問題にも積極的に関わり、アムネスティ・インターナショナル主催イベント「忘却に対抗する30の映像」に参加するなどヒップ・ホップらしいアクティヴさも持ち合わせている。
1. Intro
2. Qui Sème Le Vent Récolte Le Tempo
3. Matière Grasse Contre Matière Grise
4. Victime De La Mode
5. L´histoire De L´art
6. Armand Est Mort
7. Quartier Nord
8. Interlude
9. A Temps Partiel
10. Caroline
11. La Musique Adoucit Les Mœurs
12. Bouge De Là (Part 1)
13. Bouge De Là (Part 2)
14. Ragga Jam
15. La Devise
16. Funky Dreamer