Blessing in Disguise

Blessing in Disguise

ロンドン出身、ジャマイカン・ブリティッシュ2世の多才なヴォーカリスト、Cleveland Watkiss。1985年にCourtney PineらとビッグバンドJazz Warriorsを結成(「Out of Many People」が日本でビデオ・アワードを受賞したという)。さらに、彼はジャズ・ヴォーカリストのセッション・ミュージシャンとして知られるようになる。Stevie WonderやCarroll Thompson、The Whoなど名立たるアーティストのプロダクションにも参加(U.F.O.やマンディ満ちるなど日本のアシッド・ジャズ・アーティストとも共演)している。
91年の本作はセカンド・アルバム(デビュー・アルバムは89年の『Green Chimneys』)だが、今なお多彩な魅力を感じさせるアルバムだ。盟友Courtney PineやGary Crosby、Branford Marsalisといったジャズ・ミュージシャンから、インディアン・タブラ奏者Talvin Singhなど参加ミュージシャンの顔ぶれは、そのままジャズからレゲエ、インド音楽にカリビアンまで幅広い要素を取り入れたアルバムの多彩さを物語る。「Be Thankful For What You Got」(オリジナルはWilliam DeVaughn)のカヴァーは、前年のMassive Attackによるものとは、また違った趣きのある名曲。この後、Cleveland Watkissはジャングル〜ドラム&ベースのジャンルへと踏み込んでいくが、実に面白いアーティストだと思う。
1. Be Thankful For What You Got
2. Blessing In Disguise
3. Don't Waste My Time (Ma Fi Asiko Mi S'ofo)
4. Memories
5. Life Tomorrow
6. Bagah-Orange
7. Know Your Worth
8. Conscioud Mind
9. Star Of The Movie
10. Enemy
11. The River