A Joyful Noise Unto The Creator

A Joyful Noise Unto The Creator

Joyful Noise Unto the Creator
ファースト・アルバムからわずか1年後にリリースされた本作では、Gallianoはクレジット上、Rob GallagherとConstantine Weirをフロントマンとして、パーカッションにCrispin Robinsonというバンド編成としての色合いが濃くなっている。実際には、ほとんどの曲のプロデュースも手がけるMick Talbot (Keyboards)、Crispin Taylor (Drums)、Ernie McKone (Bass)、Mark Vandergucht (Guitar)、そして女声ヴォーカルのValerie Etienneも、事実上のメンバーとしてライヴ・アクトにも随行していた。
よりヴォーカル・パートが前面に押し出され、アーシーかつファンキーなバンド・サウンドへと進化を遂げた、Galliano絶頂期のアルバム。Archie Shepp「Attica Blues」をリメイクした「Jus' Reach」やオリジナルの「Skunk Funk」は、ライヴ映えするアシッド・ジャズの名曲だろう。そして、何と言っても「Prince Of Peace」(オリジナルはPharoah Sanders)。そのカヴァー・センスは当時では抜きん出ており、その後のスピリチュアル・ジャズのブームに先鞭をつけた。
彼らをもって「美味しいところ、総どり」という形容がなされることもあるが、必ずしも妥当ではない。Archie SheppPharoah Sandersもよく知らない当時の若者にとって、そういったものを聴くきっかけを与えただろうし、何よりアルバムのトータリティやライヴ・アクトは評価されるべきだろう。初期アシッド・ジャズの傑作アルバムのひとつ。
1. Groundation Part 1
2. Jus' Reach
3. Skunk Funk
4. Earth Boots
5. Phantom
6. Jazz!
7. New World Order
8. So Much Confusion
9. Totally Together
10. Golden Flower
11. Prince Of Peace
12. Groundation Part 2