Brother Sister

Brother Sister

Brother Sister
円熟味を増したThe Brand New HeaviesによるDelicious Vinylからのアルバム。本作から女声ヴォーカルN'Dea Davenportが正式なメンバーとなる。その結果、馴染みやすいファンク〜ソウル(とりわけ「Dream On Dreamer」)となっており、ファンの裾野を広げたことは間違いない。しかし、新鮮味には欠けるきらいはある。もともと雑食的なあいまいさが、かえってその魅力となっていたアシッド・ジャズが、ある定型のイメージを印象づけてしまう。彼らがどこまでアシッド・ジャズという名前を引き受けるつもりだったのか、Simon Bartholomewはこの頃、次のように言っている。「そろそろ新しい名前を考えたいところだけど、どうしたらイイ?」。枠を当てはめられたくないアーティストの気持ちとしてよくわかる発言だが、当の彼らのサウンドアシッド・ジャズに枠をはめたのかもしれない。しかし、変わらずに続けるというスタンスこそが、彼らの良さだろう。
1. Have A Good Time
2. Brother Sister
3. Dream On Dreamer
4. Ten Ton Take
5. Mind Trips
6. Fake
7. Spend Some Time
8. Los Burritos
9. Back To Love
10. Snake Hips
11. Keep Together
12. People Giving Love
13. Forever
14. Day Break