Groove Collective

Groove Collective

The Groove Collective
1994年4月2日、米Reprise RecordsよりリリースされたGroove Collectiveのデビューアルバム。Groove Collectiveは、Gordon "Nappy G" Clay (Percussions & Rap)、Jonathan Maron (Bass)、Fabio Morgera (Trumpet, Flugelhorn)、Jay Rodriguez (Sax)、Jash Roseman (Trombone)、Itaal Shur (Keyboards)、Genji Siraisi (Drums)、Chris Theberge (Percussion)、Bill Ware (Vibraphones)、Richard Worth (Flute)という10人編成の大所帯。また、彼らはGiant Stepの仲間でもあるが、このGiant Stepという存在はややこしい。1990年からNYでスタートしたパーティの名前であり、そのオーガナイザーはThe Groove Academy (Mourice BernsteinとJonathan Rudrick)。そして、95年に設立したレコード・レーベルの名前でもある。さらには、バンド・プロジェクトとしての名とも重なる(Giant Step NYC名義)。ともあれ、アメリカNYにおけるアシッド・ジャズのシーンの拠点を形成していた集団である。もちろんそのような括られ方を彼らは嫌うわけだが、英米の違いをThe Groove Academyが次のように語っている。「ロンドンのシーンは古いレコードをプレイしそれに合わせてダンスすることで、盛り上がってきたけどNYのシーンには、それ以外の新しい革新的なスタイルが必要だった。だから、僕たちはDJがプレイするブレイクビーツやトラックに自由にミュージシャンが参加したりラッパーが参加したりする、もっと自由で踊れるスタイルを提案したんだ」。建前的な発言であるにせよ、本当にそうだろうか。Groove Collectiveの本作は、確かに生音によるジャズ・ヒップホップ的な香りがする。それはいかにもNYらしいが、むしろ多様なエッセンスが混淆されている「るつぼ」的サウンドの方が印象的だ。したがって、英米の局地的なシーンで共感し合えるものが生まれたと見るべきだろう。何しろ、Giant StepクルーのRepercussionsやRaw Stylusは英Mo'Waxレーベルと契約、Giant Step NYCも英Doradoレーベルからリリースするのだから。Groove Collective Offcial Site
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