The Plot Thickens

The Plot Thickens

Plot Thickens
Talikin' Loudレーベルの看板アーティストとして期待されたGallianoのサードアルバム。それは、大きな転機を象徴する。フロントマンの一人、Constantine Weirが脱退。Mick Talbotもプロデュースから手を引き、キーボードでのみ参加の本作を最後に脱退する。代わりに、Valerie Etienneが正式メンバーに加わり、元The K-CreativeのDominic "Ski" Okenfullがキーボードでパート参加する。メンバー編成は不定形だが、Rob Gallgher、Valerie Etienne、Crispin Robinson、Michael Snaith、Steve Amedeeというものだろう。Crispin Taylor (Drums)、Ernie McKone (Bass)、Mark Vandergucht (Guitar)といった参加ミュージシャンは変わっていない。
Gallianoのセールス的なピークと見る向きもある本作は、「アーシー」から「フォーキー」へという変化でもって語られる。Crosby, Stills & Nash「Long Time Gone」のカヴァーはそれを印象づける。サウンドとして、Arrested Developmentの影響を見つけるのはたやすい。しかし、ヒップホップとして新しいスタイルを打ち出すことは、英国出身のバンドとしては限界を迎えつつあったのだろう。トリップホップというスタイルが発展する一方で、Gallianoが本作で採用したのはレイドバック、つまり60〜70年代のヒッピー・サウンドであったとも言える。ともあれ、アルバムとしてのトータリティは高い一枚であり、今聴きなおすと好作。
1. Was This The Time
2. Blood Lines
3. Rise And Fall
4. Twyford Down
5. What Colour Our Flag
6. Cold Wind
7. Down In The Gulley
8. Long Time Gone
9. Believe
10. Do You Hear
11. Travels The Road
12. Better All The Time
13. Little One