The Black, The White, The Yellow And The Brown (And Don't Forget The Redman)

The Black, The White, The Yellow And

The Black, The White, The Yellow And The Brown (And Don't Forget The Redman)
忘れられた存在、Diana Brown & Barrie K. Sharpe(オンライン情報がほとんどない)。「The Original Groundbeat Selection」とクレジットするように、自らグラウンド・ビートのオリジネーターとして、自負が強いBarrie K. Sharpe。実際、Jazzie Bと同時期の80年代半ば、レア・グルーヴのパーティを主催していたのだから、それももっともだ。Diana Brown & Barrie K. Sharpeとしての活動は80年代末からで、ffrrレーベルから1989年にファーストシングル「Blind Faith」、90年には「Sun Worshippers」、「The Masterplan」をリリースしている。
レア・グルーヴ・ムーヴメントを牽引した一人には違いないものの、グラウンド・ビートの生みの親というには、ただヒットに恵まれなかった。事実、ファーストアルバムとしてはあまりにも遅すぎた92年の本作。Acid Jazzレーベルのマネジメントを受けているように、時代は既にアシッド・ジャズ・ムーヴメントへと移り変わっていた。相も変わらずMick TalbotやSteve Whiteの元スタカン・メンバーは参加しており、James Taylor、GallianoのパーカッショニストCrispin "Spry" Robinson、後にTalikin' LoudからデビューするBryan Powellの名前も並ぶ。もはや、そのサウンドアシッド・ジャズというべきものに聴こえる。
レア・グルーヴからグラウンド・ビートを経由し、アシッド・ジャズに至る流れがこの一枚に凝縮されているようだ。満を持してリリースしたことによって、アルバムとしての完成度は高い。にも関わらず、実質的に本作を最後に解散。その後、Barrie K. SharpeはThe Sons Of Judahというユニットを結成、13th Tribeレーベルから93年と94年にシングル・リリース、Children Of Judahと名を変えて、94年にアルバム『Waiting By The Gates Of Eden』を(少なくとも日本Mo' Musicレーベルより)リリースしている。
1. Masterplan (Ropeman Mix)
2. Colours (Black, White, Yellow, Brown, Red)
3. Eating Me Alive (Part 1)
4. No Turning
5. Hear My Prayer
6. Don't Cross The Tracks
7. Love Or Nothing (Onceller Mix)
8. Tell It Like It Is
9. Sunworshippers (Part1 & 2)
10. Free