1994

Bad Brothers / Ronny Jordan Meets DJ Krush

Bad Brothers Island RecordsよりリリースされたDJ KrushによるRonny JordanのリミックスEP(ジャケット・デザインが往年のMo'Waxレーベルのリリースと似ているが)。Dana Bryantがヴォーカル参加している「The Jackal (The Illest Mix)」を別とすれば、およ…

Lost & Found / Kemuri

DJ KrushとDJ Shadowとのカップリング両A面12インチであり、アルバム『Strictly Turntablized』の先行シングルでもある。1994年9月、Mo'Waxレーベルよりリリース。DJ Shadowとともに同レーベルのトリップホップ路線を直接的に印象づけたのはこちらだろう。 A…

Strictly Turntablized

Strictly Turntablized 驚くほど早いスパンでリリースされたDJ Krushのセカンドアルバム。Mo'Waxレーベルから1994年10月(9月説もあり)にリリースされている。その間も、Ronny JordanのリミックスEP『Bad Brothers』を手がけるなど恐ろしくハイペース。DJ K…

Krush

KRUSH 海外にも広くその名を知られる日本人DJ/サウンド・クリエーター、DJ Krush(1962年生)。1987年にMuroやGoとともにKrush Posseを結成、92年9月の解散後はソロで活動する。邦画『TVO』(1991)のサウンド・トラックのリミックスを手がけたり、コンピレー…

True Spirit

True Spirit Young Disciplesのディーヴァ、Carleen Andersonのソロデビュー・アルバム。彼女の母親は、James BrownファミリーのヴォーカリストだったVicki Anderson。そして、義父Bobby ByrdもまたJ.B.ファミリーのピアノ奏者。音楽一家に育った彼女が音楽…

Zingalamaduni

Zingalamaduni 「文化の蜂の巣」というスワヒリ語をタイトルとするArrested Developmentのセカンドアルバム。本作では9人編成の大所帯となっている。"We Must Fight and Win"という架空のFMラジオ放送という設定。そこから推察されるように、前作よりもさら…

Brother Sister

Brother Sister 円熟味を増したThe Brand New HeaviesによるDelicious Vinylからのアルバム。本作から女声ヴォーカルN'Dea Davenportが正式なメンバーとなる。その結果、馴染みやすいファンク〜ソウル(とりわけ「Dream On Dreamer」)となっており、ファン…

For Pleasure

For Pleasure Talkin' Loudを離れ、メジャーRCA/BMGへ移籍したOmarによる通算3枚目のアルバム。「There's Nothing Like This」(1990)で彗星のごとく現れた才気溢れるUKソウル・シンガーがついにアメリカ進出といった感じが漂う。それは、Motownで活躍してい…

Lovesick

1. Lovesick featuring Marcia Johnson 2. On My Own featuring Marie Jamilla 3. A Bad Trip

Sleazeball

Hugh Brookerによる息の長いソロプロジェクト、Night Trains。彼とSimon AnnikyによるユニットHumble Soulsとは似ているようで異なるところが、ポップさと言うべきか、節操のなさと言うべきか。少なくとも本作では、ダブやUKソウル的なアシッドジャズの王道…

Spiritual Love

Urban Speciesのデビューアルバムのなかでは意外なほどポップな曲。タイトルからして甘い雰囲気が漂う。売れるための曲だったのか。CJ Mackintoshによるリミックスはグラウンド・ビートを思わせるようなUKソウル・ミックス。 1. Spiritual Love (Natural 7")…

Listen

Listen Urban Speciesのデビューアルバム。Marxmanとプロモーションの展開が似ていた印象もあるが、むしろ今までのTalikin' Loudレーベル・アーティストのエッセンスを詰め込んだようなところがある。ジャズ・ヒップホップを基調としながら、女声ヴォーカル…

Give Out But Don't Give Up

アシッド・ハウスとブリティッシュ・ロックを切り結んだ『Screamadelica』に続く賛否両論のこのアルバム。確かに、大きく作風は変わり、ノスタルジックなアメリカン・ロックへ傾倒したという評価もある。だが、実はAcid Jazzレーベルのコンピレーション『Tot…

Cool And Steady And Easy

Arthur BakerとLati Kronlundを中心に1993年に結集した大所帯バンド、Brooklyn Funk Essentials。NYを拠点に活動していた彼らが、英国のインディペンデント・レーベルDorado Recordsにピックアップされるのは奇異にも映る。見方を変えれば、Doradoレーベルが…

Galactica Rush

Galactica Rush Young Disciplesに在籍していたCarleen Andersonの従姉妹にあたるJhelisa。米ミシシッピ州ジャクソン出身ながら、1990年にはロンドンに拠点を移し、Soul Family Sensationへ参加。その後93年には、The Shamen『Boss Drum』、Björkソロデビュ…

A Compilation (3)

さらに収録アーティストが増えるDoradoレーベル・コンピレーション3作目だが、並行的に立ち上げたFilterレーベルのせいなのか、小粒になっていく感が否めない。注目はYoung DisciplesのFemi FemとI.G. Cultureによる幻のユニットCool World Ensembleだろう。…

Changed

「Cracked EP」の邦盤にあたる企画(1994年9月リリース)だが、収録曲が少ない。「Changed」はタイトル通り「Change」の変奏であるし、「Ardens Bud Phase 3」は「Profound Gas」のリコンストラクションといった感がある。これを最後に解散するSandalsにとっ…

Feet

Sandals、4枚目のシングルは「Feet」。注目は、まだThe Dust Brothers名義だったThe Chemical Brothersによるリミックスか(とはいえ、あまり薦められたものではない)。ありがちではあるが、オリジナルを超えるものはない。 1. Feet (Radio Version) 2. Fee…

Rite To Silence

Rite To Silence ネオ・ビートニクというレッテルもなんのその、高いオリジナリティと幅広いハイブリディティを魅せたSandalsによる唯一のアルバム。その構成も、Massive Attackと並ぶほどトータリティが傑出している(US盤では⑪⑫が追加)。サウンド面では独…

If I Like It, I Do It

イタリアのブートレグ・レーベルKiss The Stoneよりリリースされた、1993年のJamiroquaiツアーのライヴ盤(KTS281)。重複して収録されている曲があるが、別テイク。前半、3曲目から6曲目にかけての瑞々しい疾走感は素晴らしい。実は前半のテイク(1曲目から6…

That Was Then

大阪FM802企画の"A Collection Of Talikin' Loud Classics"(背表紙タイトルが『What Was Then』になっている)。1994年には、Talkin' Loudレーベルのサウンドは(とりわけ日本では)クラシックとなるほどに浸透していたとも言えるだろうし、同時にそれは古…